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ビジャの引退で動き出すヴィッセル冬の移籍市場を考察

ビジャの引退で動き出すヴィッセル冬の移籍市場を考察
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先日ヴィッセル神戸のダビド・ビジャが今シーズン限りでの引退を発表しました。

ここまでリーグ12得点のエースストライカーの引退は、来季の編成を考える上でも大きな意味を持ってきます。

今回はビジャの引退を念頭に置いた、ヴィッセル神戸冬の移籍市場について考察していきます。

ヴィッセルのビジャが今シーズン限りで現役を引退


2019年の11月13日、元スペイン代表でヴィッセル神戸のダビド・ビジャが今シーズン限りでの引退を発表しました。

電撃的なヴィッセル加入から1年。今シーズンはリーグで12得点を決めるなど、37歳となったいまでも別格の得点力を披露。

一方でコンディション面では苦労するなど、来季以降の去就が注目されていました。




外国籍枠の使い方に幅が広がる

ビジャの引退は、ヴィッセルの冬の移籍市場を考える上で大きな意味を持ってきます。

とくに注目されるのが、外国籍枠の使い方です。現在ヴィッセルには8人の外国籍選手が在籍。Jリーグの規定では5人までしか出場が認められていないだけに、常時3人がベンチ外となる状態となっていました。

しかし今回のビジャの引退により、現状で外国籍選手は7人となります。今オフにはこれに加えて数人の退団が予想されており、外国籍枠は5~6人程度に縮小されるのではないでしょうか

現場を預かるフィンクからすれば、チームマネジメントにおいて余計なストレスを抱える必要がなくなり、よりシンプルな選手起用が可能となります。

また、ビジャを起用することで抱えていた守備面の不安を、新戦力のチョイス次第では解消することも可能です。もちろんビジャの際立った得点能力をカバーできる人材はそうそう見つかるものではありませんが、ここまで好調を維持する古橋と田中、夏に加入した藤本など既存のメンバーで乗り切るのもアイデアの1つでしょう。

ポルディは退団?外国籍選手の動向は

さて、気になるのが外国籍選手の動向です。

これまでの報道や選手の起用法を見る限り、ウェリントン、オマリ、ポドルスキの3人は来期以降も残留する見込みは少ないように感じます。

ウェリントンは戦術的な相性からこのところは出場機会がゼロ。起用されれば存在感を見せてくれますが、本人もブラジル復帰を希望しているとの報道もあります。

また、オマリに関してはいま一つコンディションが上がり切れず、同タイプのフェルマーレンが獲得できたことで割を食ってしまった格好です。

左効きのCBなら、レンタル中の宮や小林を復帰させる方が外国籍枠を空ける意味でも得策で、現状では残留は厳しい状況でしょう。

もっとも注目を集めるのが、ポドルスキ。欧州メディアでは退団をほのめかしたといった報道も聞こえるなど、現状では今季限りになってしまいそうです。

ただ、ビジャの退団をどうフロント側が捉えるのかは気になるところ。仮に有力な攻撃選手が獲得できないとなれば、ポドルスキの価値は一気に高まります。

一方で、チームキャプテンを務めた元ドイツ代表のエースがそうした扱いを受け入れるかは微妙。サポーターとしても、彼の栄誉を傷つけないような対応を望みたいところです。

もっとも影響が大きいのは古橋の海外移籍

この冬の移籍でもっとも影響が大きいのは、古橋が海外移籍した場合でしょう。

夏にもドイツのクラブからオファーが届いたとの報道もあり、日本代表にも初選出。市場価値はうなぎのぼりで、この冬の欧州移籍も取りざたされています。

一部ではスペイン移籍が濃厚との報道もありますが、仮に古橋が退団となればビジャ以上に影響が大きいでしょう。

今季の古橋は日本人選手の中でも山口と並び特大のパフォーマンス披露しており、編成上欠かせない存在です。

ユーティリティ性も高く、攻守にハードワークできるプレースタイルもチーム戦術と相性が良いと言えます。チームの絶対的な中心イニエスタともホットラインを形成しており、来季のチームに必要不可欠なプレイヤーです。

ただ、古橋本人が海外移籍を望んでいるなら、クラブとしても難しい判断を迫られるでしょう。慰留をするのは当然ですが、現実的にはどの時期に移籍させるかが焦点となってきます。

2020年の夏移籍がクラブにとってはベストだが…

個人的にクラブ側にとってベストなのは、2020年の夏に移籍するタイミングだと思っています。

冬は欧州もシーズン途中だけに、噂されるダビド・シルバ級のタレント獲得は難しいでしょう。そこで、あえてビジャの後釜を現状のスカッドで補いつつ、狙いを夏の移籍を定めるという作戦です。

これなら、今シーズンのように外国籍枠のやり繰りに追われる心配もなく、クラブが求めるビッグネームの獲得にスムーズに動けます。

もちろん、古橋が残留してくれるという前提の話ですが、古橋にとっても欧州のスタート時期からチームに合流するという点ではメリットがあるのではないでしょうか。

この辺りは、ヴィッセルサポとしても複雑な心境ですが…

まとめ

今回は、ビジャの引退に絡めて、ヴィッセルの冬の移籍動向を考察してみました。

まだシーズン中だけに、これからさまざまな報道や憶測が飛び交うでしょうが、外国籍枠の問題は喫緊の課題です。

まずはこの部分の方針だけでも定められると、日本人選手の獲得もスムーズになるのではないでしょうか。

今シーズンのようにタレントがベンチ外になる状況はできる限り避けられるよう編成を進めていきたいですね!




ABOUT ME
フットボールベア―
1987年生まれのクマみたいに大きい人。 日韓W杯に魅了されサッカーにどっぷりとハマる。学生時代を神戸で過ごしたことから、ヴィッセル神戸サポに。 2016年からはライターとして活動し、おもにEC系メディアを取り扱う。かねてからサッカー情報を発信したいと考えており、このサイトを立ち上げる。