ヴィッセル神戸が天皇杯を獲りたい3つの理由

ヴィッセル神戸が天皇杯を獲りたい3つの理由

10月23日に行われた天皇杯の準々決勝、大分トリニータとの試合に1-0で勝利したヴィッセル神戸。

これで2年ぶりのベスト4。タイトル奪取に向けて、残り2試合まで迫っています。

2019年のヴィッセルにとって、天皇杯はどうしても手にしたいタイトル。今回はその理由を3つのポイントにまとめてみました。

天皇杯が今季残された最後のチャンス

今季のヴィッセルは、ここまでリーグ戦で勝ち点35の11位(11月1日現在)

開幕当初の期待値からすれば、残念な結果となっています。とくに、リージョ退任後は苦しいチーム状況が続き、クラブはもちろんサポーターも辛い時期を過ごしました。

改善に兆しが見えたのは、夏にフィンク監督が就任してから。これに合わせてクラブも、フェルマーレン、酒井、藤本といった戦力を補強し、着実にチームは成長曲線を描いています。

この成長曲線と共に好成績を収めているのが天皇杯です。カップ戦に敗退し、リーグでもタイトルの可能性がない状態では、天皇杯はヴィッセルに残された最後のチャンス。

クラブの悲願とも言えるタイトル奪取という意味はもちろんですが、このタイトルが欲しい理由は他にもあります。

大きく3つにまとめてみましょう。




1.来季以降もフィンク政権を維持できる


1つ目の理由は、来季以降もフィンク監督の体制を維持できるということ。

フィンク監督はヴィッセル就任後、難しい状態にあるクラブの立て直しに成功しました。外国籍枠の問題や攻守のバランス改善など、難問を1つずつ解決しています。

とくにモチベーターとしての能力は高く、チームの雰囲気もポジティブなものに包まれています。

もちろん、失点が多い点や、イニエスタをはじめとした個のタレントへの依存度が高い点などは気になりますが、プレッシャーの大きいヴィッセルの指揮官という役割を上手くこなしていると言えるでしょう。

仮に、天皇杯のタイトルを逃してしまうと、フィンク監督の去就問題が浮上します。これは、短期間で監督が交代するヴィッセルの悪しき伝統を繰り返してしまうことになり、またゼロからサイクルを作り上げることになります。

現在のヴィッセルが優先すべきは、継続したサイクルの創造です。そのためにも天皇杯のタイトルを獲得することで、フィンク政権を盤石にすることが重要な意味を持って来るでしょう。

2.バルサ化への信託を得られる

2つ目は、クラブが目指すバルサ化に対しての信託を得られるということ。

ヴィッセルはバルサ化をクラブの理念として掲げ、イニエスタやビジャ、フェルマーレンといったタレントを獲得しています。もちろん取り組んでいるのはこれだけではなく、育成メソッドの確立やクラブのブランディング、施設やトレーニング環境の改善など、多方面に渡ります。

しかし、現状では高額の予算を投じたタレントばかりが注目され、チーム成績も相成ってクラブへの厳しい声も聞かれています。もちろん、クラブは今後もバルサ化の路線を継続するでしょうが、やはり目に見える結果がなければ、外圧は高まる一方でしょう。

こうした圧力を跳ね除けるチャンスが、天皇杯のタイトルです。目に見える結果を得られれば、クラブのバルサ化への信託を得ることができます。今後のチーム運営を円滑におこなう上で、これは大きなアドバンテージです。

3.編成面での優位性を得られる

3つ目は、来季への編成において優位性を獲得できるということ。

現在ヴィッセルが目指すサッカーにおいて、質の高いタレントは必要不可欠です。こうしたタレントを継続的に獲得する上で、タイトルを獲ったという事実は大きな価値を持ってきます。

とくに今後より重要となってくるのが、国内選手の獲得でしょう。外国籍選手は今後もバルサ路線を継続するでしょうが、同時に高いクオリティを持った日本人が欲しいところ。その上で、これまでのクラブのマイナスイメージを払拭し、日本人もこぞって移籍したくなるような環境づくりが重要となります。

天皇杯を獲得するということは、移籍市場で説得力ある交渉を進めるにはまたとない材料となるでしょう。

準決勝は12月21日にノエスタで!

とはいえ、まずは目の前の相手を倒さなくては、タイトル云々を語ることはできません。

決勝をかけて戦うのは、清水エスパルス。会場はホームのノエスタに決定し、チームは大きなアドバンテージを得ることができそうです。

来季以降のクラブの運命を左右する天皇杯のタイトル。長く苦渋をなめたクラブの歴史に輝かしい1ページを加えるために、クラブ・サポーターが一体となって戦っていきましょう!!!