サンペールの加入から見えるJリーグ移籍市場の変化とは?

サンペールの加入から見えるJリーグ移籍市場の変化とは?

こんにちは!フットボールベアーです。今回取り上げるのはJリーグの移籍市場について。

イニエスタに続き、FCバルセロナからヴィッセル神戸へ加入したセルジ・サンペール

ブスケス二世として将来を嘱望される彼の加入は、ヴィッセル神戸はもちろん、Jリーグの移籍市場に変化の兆しがある証明とも言えます。今回はサンペールの加入の意味を考察してみましょう。

「ブスケツ二世」と期待される俊英サンペール

ヴィッセル神戸 サンペール デビュー戦(ヴィッセル神戸vs清水エスパルス)

セルジ・サンペールのヴィッセル神戸への加入が発表されたのは、2019年3月7日のこと。バルセロナ時代には「ブスケツ二世」として期待されていましたが、度重なる怪我の影響でポテンシャルを発揮できずにいました。

しかしバルサアカデミーで磨かれた才能は本物で、さっそく3月17日のJ1第4節の清水戦でJリーグデビューを果たしています。ヴィッセルの目指す「バルサ化」を担う若き俊英として期待が高まります。

ヴィッセルに期待されたビッグネームの加入はお預け

一方でヴィッセルは、今春の移籍市場でイニエスタ、ビジャに続くビッグネームの加入が噂されていました。実際、元バルサの左サイドバック、アドリアーノ(ベシュタクシュ)や、ウルグアイ代表のディフェンダー、カセレスの名前も取り上げられましたが、いずれも契約には至っていません(カセレスはその後ラッツィオからユベントスへ移籍)。

さらなるビッグネームの加入を期待したサポーターは肩透かしをくらったかもしれませんが、サンペールはサッカーフリークからすれば次世代のバルサを担う逸材の一人。なによりも注目すべきなのは、彼がまだ24歳だということです。

欧州の若手がJリーグを選んだ意味は大きい

これまでJリーグに欧州から加入するプレイヤーは、実績はあれどもキャリアの晩年に差し掛かった人材が主流でした。

ヴィッセルに加入した選手も、加入時の年齢はポドルスキが32歳、イニエスタは34歳、ビジャは37歳です。また、サガン鳥栖に在籍するフェルナンド・トーレスも34歳での来日でした。

その点サンペールはこれからキャリアの全盛を迎える24歳の若さでJリーグへ移籍。VIPの元でプレーできる点や、ヴィッセルが推し進めるバルサ化のプロジェクトが後押ししたとはいえ、これまでの傾向からは異例の移籍と言えます。さらに、サンペールより一足早くヴィッセルに加入したダンクレーは27歳。鳥栖に加入したクエンカは28歳、川崎のレアンドロ・ダミアンは29歳とキャリアの全盛期と言えるでしょう。

キャリアの全盛やこれから成長曲線を描くであろう選手が、こぞってJリーグに移籍する意味はとても大きいと言えます。

DAZNマネーだけでなく日本の文化に注目が集まっている

背景にはDAZNマネーにより、Jリーグクラブに財政的な余裕が生まれたことは間違いないでしょう。

しかしマネーゲームをするなら、中国や中東のクラブには太刀打ちできません。ここで注目すべきは、日本という国の文化に注目が集まっているということ。とくにヴィッセル神戸にイニエスタが加入して以降、Jリーグの移籍市場の勢いは一気に高まりました。イニエスタから日本の生活や文化についてポジティブな情報が発信されていると推測できます。

実際にサンペールの加入はイニエスタの後押しが大きかったとも伝えられています。

また、ポドルスキはSNSで連日のように日本での生活を世界に発信。積極的に日本の文化に触れる姿は、日本人としても嬉しい限りです。

今後もビッグネームの加入は続く。課題はJリーグの成長

今後も欧州や南米のビッグネームがJリーグに加入する流れは続いていきそうです。すでに紙面ではバイエルンのアリヱン・ロッベンやチェルシーのセスク、アトレティコのフアンフランといった名前が飛び交っています。

また、レスターの岡崎のように欧州で出場機会が減少している日本代表クラスの復帰もありえない話ではないでしょう。

一方で課題となるのは、ビッグネームの加入をどれだけJリーグの成長に繋げられるのか。ビッグネームのプレーにただ拍手を送っているだけでは、成長曲線を描くことはできません。欧州のトッププレイヤーとピッチに立つ日本人が、彼らを慌てさせるようなプレーを見せてくれれば、日本サッカーの未来に希望が膨らみますね。