歓喜の天皇杯優勝から一夜明け、早くも2020年シーズンの戦いに向けての動きが注目集めています。
中でもヴィッセル神戸が初めて挑むACLの情報は気になるところ。
そこで今回は、ACLの日程や対戦相手についてまとめてみました!(コロナウイルスによる日程の変更を更新しました)
ACL(アジアチャンピオンズリーグ)とは?
ACL(アジアチャンピオンズリーグ)とは、FIFAが主管となって各地域で開催される、アジアクラブチームのNO.1決定戦です。
アジア地域はAFC(アジアサッカー連盟)が主催となり、全32チームが8つのグループに分かれて激突します。
グループリーグでは移動距離を考慮して、西地区(西アジア、南アジア、中央アジア)と東地区(東アジア、ASEAN)がそれぞれ4つずつグループを形成。
グループA~Dが西地区、グループE~Hが東地区となります。
Jリーグからは最大4チームが出場
さて、ACLにJリーグから出場するためには、次のいずれかの条件を満たす必要があります。
1.Jリーグ優勝
2.天皇杯優勝
3.Jリーグ2位でプレーオフを勝ち上がる
4.Jリーグ3位でプレーオフを勝ちあがる
つまり、ACLの本戦に無条件で出場できるのは、Jリーグ優勝チームと天皇杯優勝チームの2つ。
Jリーグ2位と3位のチームは、ACLのプレーオフを勝ち上がる必要があります。
プレーオフを勝ち上がることができれば、Jリーグから最大で4チームが出場できることになります。
2020年大会はマリノスとヴィッセルが確定。F東京と鹿島がプレーオフへ
AFCチャンピオンズリーグ2020 ヴィッセル神戸が本大会の出場権を獲得 #jfa #ACL https://t.co/ymPX8jedvL
— 日本サッカー協会 (@JFA) January 1, 2020
2019年シーズンの結果を受けて、2020年のACLにはリーグ優勝の横浜Fマリノスと、天皇杯優勝のヴィッセル神戸が出場を確定させています。
リーグ2位のFC東京とリーグ3位の鹿島アントラーズはプレーオフに回り、本戦への出場を狙います。
プレーオフは2020年の1月28日に開催。組み合わせは以下の通りです。
【2020 ACLプレーオフ日程(日本勢)】
・FC東京 vs 【ポートFC(タイ)対 [セレス・ネグロス(フィリピン)対 シャン・ユナイテッド(ミャンマー)]の勝者】
・鹿島アントラーズ vs 【メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)対[タンピネス・ローバース(シンガポール)対 バリ・ユナイテッド(インドネシア)]の勝者】
ヴィッセルの対戦相手は?2020年ACLの組み合わせ
さて、ヴィッセルサポにとって気になるのは、ACLの組み合わせですよね。
初挑戦となるACLの対戦相手はどのクラブになるのでしょうか?
グループGで広州恒大、水原三星、ジョホール・ダルル・タクジムと対戦
天皇杯王者のヴィッセルは、事前行われていた組み合わせ抽選によりグループGに振り分けられました。
同グループでは次の3チームと対戦することになります。
・広州恒大(中国)
・水原三星ブルーウィングス(韓国)
・ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)
1.中国のビッグクラブ広州恒大
まずは中国の広州恒大(こうしゅうこうだい)。
正直組み合わせを見て「そこ来たか―!」という感じで興奮してしまいました(笑)
それもそのはず。広州と言えばACLでもお馴染みの中国のビッグクラブで、豊富な資金力を活かしてビッグネームを獲得。
現メンバーではブラジル代表のMFパウリ―ニョや、中国国籍を取得したブラジル人FWのエウケソン。同じくブラジル人プレイヤーのMFタリスカらを筆頭に、中国代表選手も数多く在籍。
監督はあのファビオ・カンナバーロが務めており、2019年中国スーパーリーグではクラブ8度目となる優勝を飾りました。
2019年のACLではJリーグの浦和レッズと準決勝で戦うなど、日本人にもお馴染みのクラブです。
【直近の主な成績】
・2011~2017・2019中国スーパーリーグ優勝
・ACL2013・2015優勝(2019ベスト4、2018ベスト16、2017ベスト8)
2.韓国Kリーグの雄・水原三星ブルーウィングス
韓国Kリーグからは水原三星(スウォン・サムソン)ブルーウィングスが同リーグに。
2019年シーズンはリーグ8位ながら、韓国の国内カップ戦FAカップで優勝し、ACLに出場権を手にしました。
ACLにもコンスタントに出場するKリーグの雄で、2018年にはベスト4に進出。準決勝では鹿島アントラーズと激闘を繰り広げました。
チームにはサガン鳥栖でプレーしたキム・ミヌら元Jリーガーも多数在籍。韓国代表のヨム・ギフン、オーストラリア代表で2019年のKリーグ得点王に輝いたタガートなど実力者が多く在籍しています。
ヴィッセルにとっては手強い相手となりそうです。
(ちなみに、かつてヴィッセルの在籍したキム・ナミルは神戸加入直近の3年間を水原三星で過ごしています。兄貴!!!)
【直近の主な成績】
・2019韓国FAカップ優勝(リーグ8位)
・ACL2018ベスト4(ACL2001・2002優勝)
3.マレーシア屈指の強豪ジョホール・ダルル・タクジム
近年ACLで名前を聞くことの多い、マレーシアのジョホール・ダルル・タクジム(JDT)。
マレーシアリーグの国内事情はやや伺いにくい状況でしたが、色々と探っていると興味深い記事を見つけました!
マレーシアの強豪チーム「JDT」とは?(>記事はこちら)
こちらはマレーシアの情報を発信しているマレーシアマガジンの連載記事。マレーシアリーグでプレーする中武駿介さんが国内リーグについて解説してくれています。
中武さんの記事によると、JDTは国内屈指の強豪クラブで、マレーシアリーグでも抜きん出た存在とのこと。
2014年からはリーグ6連覇をはたしており、2019年もリーグ1位でACLに参戦を確定させました。ACLにもコンスタントに出場しており、2019年にはホームで鹿島アントラーズを破るなど躍進を続けています)。
かつては元スペイン代表のFWのグイサや元アルゼンチン代表のアイマールも所属。2019年2月まではアーロン・ニゲス(アトレティコのサウール・ニゲスの兄!>アーロンの記事はこちら)もプレーしていたなど、ビッグネームの名前も多数見られます。
侮れない相手だけに、これから試合に向けてしっかり情報を集め、万全の体制で挑みたいですね!
【直近の主な成績】
・2014~2019国内リーグ優勝
・2019ACL出場
ACL2020ヴィッセル神戸の日程は?(最新版)
ここまで、ヴィッセルのグループリーグの対戦相手をご紹介してきましたが、すでに試合の日程も発表されています。
※追記:コロナウイルスの感染拡大により、日程が変更されました。本記事では2月8日現在の最新状況をご紹介しています。
初戦はホームでジョホールと対戦
上記のスケジュールは、コロナウイルスの感染拡大によるスケジュール変更を反映した最新版です(赤文字が変更された日程)。
初戦はホームのノエスタで2月12日にスタート。翌週2月19日には韓国でのアウェイ戦に臨みます。3月3日に予定されていた広州のホーム戦は5月26日に変更となり、アウェイ戦も4月7日に変更になっています。
こうしてみると、あらためてハードなスケジュールだと実感しますね。
並行してリーグ戦も戦うだけに、選手達のコンディションにはしっかり目を光らせておきたいもの。
とくに今年はオリンピック開催に合わせてリーグも前倒しでスタートするため、元日までプレーしたヴィッセル(アントラーズも)はシーズンオフが極端に少なくなります。
嬉しい悲鳴ではありますが、オフの選手補強を含めて、急ピッチでチーム編成を進めていきたいところです!
まとめ
今回はヴィッセル神戸が初めて出場するACL2020についての情報をまとめてみました。
対戦相手を見ると非常に手強い相手が多く「死のグループ」という声も聞こえてきます。
外国籍枠の問題(ACLは3人+アジア枠1人)を含めて、オフはクラブ編成部が大忙しになりそうですね。また新しい情報が入ったら、随時ブログやTwitterでご紹介します!