ヴィッセル冬の補強が遅れている?考えられる3つの理由

ヴィッセル冬の補強が遅れている?考えられる3つの理由

例年なら活発な動きで市場をにぎわすヴィッセル神戸。

しかし2020年の冬の移籍では、ここまで大きな動きがありません。

ACLを見据えて選手層に厚みを加えたいだけに、サポーターの間でも不安の声があがっています。

今回はヴィッセルの補強は遅れているのか?だとすれば、考えられる理由は何があるのか?について考察していきます!




ヴィッセル神戸のここまでの移籍動向(1月10日現在)

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ここまでのヴィッセル神戸の移籍動向をまとめてみると、上記のようになります。

加入が4人(レンタル復帰2人)に対して、退団は10人(そのうち2人がレンタル移籍)

数字の上では明らかに戦力がダウンしており、とくに昨季チーム得点王のビジャの引退や、宮・小林・オマリの左利きCBの移籍は無視できないポイントです。

新加入では菊池と山川がCBですが、どちらもJ1では未知数。また、サイドの初瀬と攻撃的アタッカーの中坂も、レンタル先では思うような結果を残せていません。

こうした要素があってか、サポーターの間でもやや悲観的な声が上がっています。

2020年シーズンはACLへの参戦があるため、かなりの過密日程が予想され、現状の選手層ではこうした声が上がるのも頷けるでしょう。

現状だけの見れば、この冬の補強は遅れていると言わざるを得ません。

補強が遅れる3つの理由を考察

では、この冬の補強が遅れている理由はどこにあるのでしょうか?

個人的には次の3つが大きく関係していると考えています。

  1. ACLへの参戦と外国人枠問題
  2. 天皇杯優勝による編成の遅れ
  3. 2019年夏の補強による予算不足

1.ACLへの参戦と外国人枠問題

1つ目は、ACLへ参戦することで外国人枠を早急に検討しなければならないということ

皆さんもご存知の通り、ヴィッセル神戸は外国人選手が戦術的に大きな役割をはたしています。

これはJリーグが2019年から外国籍枠を5人に拡大したことを受けての動きであり、チームのブランディングという戦略も含まれています。

このアプローチ自体には問題はないのですが、ACL参戦となるとやや話が違ってきます。

ACLはJリーグと違い外国籍枠が3人+アジア枠1人となっています。1月10日現在の外国人選手はいずれも欧州か南米国籍。つまりACLに参戦するには、このうち2人を登録外とする必要があります

これはヴィッセルにとっては大問題です。

何しろ天皇杯ではサンペール以外の4人がスタメン出場。サンペールもリーグ戦では中心を担い、ビジャが引退した2020年は常時スタメンが予想される選手です。

アジア枠として注目されていたオマリもFC東京へ移籍となり、この3+1をどうするのかが大きな焦点となっています。

ポドルスキの去就が流動的なのも、この辺りの問題も絡んでいるでしょう。

2.天皇杯優勝による編成の遅れ

2つ目は、天皇杯決勝を戦ったことによる、編成の遅れです。

天皇杯決勝は1月1日の元旦に開催されましたが、リーグ戦は12月7日に終了しています。

リーグ優勝した横浜FマリノスはACLが確定しており、リーグとACLを見据えた補強方針で動けます。

2位のFC東京と3位の鹿島アントラーズも、ACLプレーオフは確定しており、ある程度アジアでの戦いを見据えて動いていたでしょう。

その点ヴィッセルはリーグ8位と、ACL出場は天皇杯に優勝する以外に道はありませんでした。つまり、リーグを見据えた補強はできるものの、ACLはギリギリまで分からないという状態だった訳です。

これがこの冬の補強の遅れに影響しているのは確かでしょう。

もちろんこうした状況を想定して、日本人を積極的に補強しておく動きは必要でした(実際マリノスやアントラーズは積極的に動いている)。

ただ、先ほども述べたようにヴィッセルは外国人枠がチーム作りに根幹になっています。この2つの理由が複合的な絡んでいる点も、状況を難しくしているのでしょう。

3.2019年夏の補強による予算不足

3つ目は、2019年夏の補強による予算不足です。

ヴィッセルは2019年の夏の移籍で、酒井やフェルマーレン、オマリといった戦力補強に動きました。

これはチームにとっては緊急的な措置であり、予算面でも無理をしたことが想像できます。天皇杯後の会見で、三浦SDがポドルスキの契約更新に関して『バジェット(予算)の関係もある』と明言したことからも、状況が伺えます。

度重なるビッグネームの加入により、ヴィッセルは無尽蔵に資金を捻出できるイメージがありますが、これはある意味で正しくある意味では間違っていると言えるでしょう

ヴィッセルは外国人選手の獲得に際して、マーケティング視点を重視しています。

イニエスタの獲得に巨額の費用を捻出したのも、クラブのブランディングや費用対効果を計算してのこと。ピッチ上での戦術はもちろんですが、クラブをブランド化するという野心も込めての「バルサ化」宣言でもありました。

こうした狙いも含めると、湯水のごとく資金を捻出できる訳ではないことが分かります。人件費に占める割合が極端に大きいチーム状況ではなおさらです。

いずれにしても現状戦力は不足している。連休中の動きも?

さて、ここまで補強が遅れている理由について考察してきましたが、現実問題として戦力補強が遅れているのは確かです。

ACLの選手登録が1月13日とされることからも、この連休中に何かしらの動きがあってもおかしくはないでしょう。

噂されるドウグラスの獲得や、中盤で守備的に振る舞えるボランチの獲得。西・酒井の不在をカバーできるサイドプレイヤーあたりは欲しいところ。

2019年の冬も移籍市場で後手に回り序盤戦で苦戦を強いられただけに、強化部の動きに注目したですね!

(蓋を開けてみればしっかり補強できていた…!という結末が最高ですが…。アツさん補強頑張ってー!!!笑)